ワタシノアタマノナカ

大人の読書感想文

夜行観覧車

夜行観覧車  湊かなえ

 

ーザ・家族ミステリーに巻き込まれていく

 

でで、で、でました。湊かなえさんです。

イヤミスの女王、湊かなえさん。

み、湊かなえさん。

 

中学生の頃に『告白』を読み、幼いながらにゾッとしたのを今でも覚えています。

そんな湊かなえさんの作品が読みたくなって手にとった『夜行観覧車

これもおもssssssっしろいのなんの...

(今更こいつ何言ってるのか問題よね謝罪)

 

高級住宅街で起きた殺人事件を、向かいに住む家族の目線で解明されていく。

殺人事件を取り巻く、それぞれの家族が抱える問題__

 

殺人事件の起きた高橋家を含め、

遠藤家、小島家、鈴木家と色んな登場人物の目線になってお話が進んでいくの。

一人ひとりの見ているもの、聞いている音、感情は他人から見ると全く違う世界だということがよーくわかる。

そんなこと他人だから当たり前だよねと思っていても、それぞれの目線で読むことで改めて痛感させられる。

そして、そのどれにも共感するし、軽蔑する。

 

自分が悪いんだと自分の責任にすることも、

他人が悪いんだと他人の責任にすることも、

被害者、加害者、被害者家族、加害者家族にしかわからない。

それなのに、それ以外の”ボウカンシャ”や”ヤジウマ”って一体なに。

何もわからないのに、何がわかるっていうのだろうか。

 

「母の気持ちを想像するのはやめてください」

「誰がどんなに想像しても、母のことは本人にしかわかりません」

「僕たち子供にもわかりません」

高橋家の良幸の言葉が突き刺ささる...

 

噂や創造、固定観念であることないこと集りまくる。

そういう人間の怖さをヒシヒシと感じました。

 

さ、さすが、ミ、湊かなえさんデスネ...

いやーなおもたーい気持ちになりましたよ...

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