ワタシノアタマノナカ

大人の読書感想文

えんどうまめの上にねたおひめさま

【豆の上で眠る  湊かなえ

 

ーホンモノ?それとも、ニセモノ?

 

前回に引き続き、連続湊かなえさん。

湊かなえさん祭り開催中。

あまり今日は字を追いたくないかも...って日でも、ちょっと読み始めた途端に物語の中に引きずり込まれる。

あのー、魔法でもかけてます?🧙

 

おっと失礼、『豆の上で眠る』ですが、

夏休み、神社で遊んでいた姉妹の姉_万佑子が家に帰る途中で行方不明になった。

妹_結衣子はある”違和感”を抱えながら13年が経ち、帰郷する...

ところからお話が始まる。

 

いや、もう、驚愕の「第六章」。

行方不明だったはずの真佑子が大人の姿で平然と登場してるから第一章から驚いてはいたけど、そんなことも吹き飛ばすラスト。

主に妹の結衣子視点でお話が進んでいくから、つられて自分もずっと何かに引っかかって考えてはいたものの。

その一つも、二つも、いや百も先の答えだった...

答えの先にもまた答えがあって、もう勘弁してくださいよ~と心の中では少し思っていたりもした。

 

一見ただの誘拐事件の真相解明のお話だけども、

家族(ましてや姉妹)視点で描かれているのがなんともリアル。

 

それもまた子供の視点だからなのか、

他人がみんな嘘をついているように感じられる。

まるで仮面を被っているかのようにね...

 

一度疑念が生まれると、それが違和感となってこびりついて離れない。

誰よりも近い存在のはずだった姉が、一番不気味よね...

 

本ものって、何ですか。

と終わったように、私の本ものも何ですか。

知ってる人いませんかね。

教えてくださいな。

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